胃カメラ(胃内視鏡検査)

  • ホーム > 
  • 胃カメラ(胃内視鏡検査)

胃カメラで発見される病気

胃カメラでは食道がん、胃がんのほか、萎縮性胃炎(慢性胃炎)、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、胃アニサキスなどを発見することができます。また、胃が痛む、もたれる、吐き気がするなどの症状があるにもかかわらず、内視鏡検査を含めて具体的な炎症などの異常が認められない機能性ディスペプシアという病気があります。これも、実際に胃の粘膜を内視鏡で診てみなければ診断を確定できません。

1980年代以降、日本人の死因のトップはがんです。なかでも胃がんは日本人に多くみられ、かつてはがん部位別死因でトップでした。いまでも男性で2位(1位が肺がん)、女性で4位(大腸がん、肺がん、膵臓がんに次ぐ)、男女合計では第3位と、胃がんはがん死因の上位を占めています(2017年)。胃カメラの高精細化、医師の手技の洗練・向上によって、胃がんは早期に発見できるようになり、治療、完治の可能性も格段に増えました。がんはステージが進むと治療も難しく、身体に大きな負担となる大手術や抗がん剤の副作用に苦しむだけでなく、多額の費用もかかるようになります。

定期的な内視鏡検査で確実なケアをしておくことで、身体的にも経済的にもあなたやご家族のQOLに大きく寄与できると信じています。

がん死亡予測(2017年)

男女計  男性  女性 
部位 死亡数 部位 死亡数 部位 死亡数
全がん 378,000 全がん 222,000 全がん 156,000
78,000 55,600 大腸 24,700
大腸 53,000 31,000 22,400
47,400 大腸 28,300 膵臓 16,900
膵臓 34,100 肝臓 17,900 16,400
肝臓 27,500 膵臓 17,100 乳房 14,400

※参照:国立がん研究センター がん情報サービスより

バリウム検査と内視鏡検査の違い

健康診断の胃の検査といえば、バリウムを飲んだ上でのレントゲン検査が思い浮かびますが、最近では健康保険の健診であっても胃カメラというところも増えています。

バリウム検査は胸部X線検査の10倍以上の被曝量があり、食道にバリウムが滞留しないため食道がんの早期発見ができないなどのデメリットがあります。
内視鏡検査では直接食道や胃の粘膜の状態を観察でき、色調変化、凹凸、むくみ、粘液の状態、毛細血管・深部血管の状態など、格段に多くの情報を得ることができますので、小さな病変でも見逃しにくいのです。バリウム検査で異常が見つかった場合には、精密検査のために内視鏡検査を行うことになるため、最初から内視鏡検査をしたほうが合理的となります。

バリウム検査
内視鏡検査

胃がんリスク(ABC)検査と内視鏡検査

健康診断や人間ドックに胃がんリスク(ABC)検査が導入されていることがあります。これはピロリ菌抗体検査とペプシノーゲン検査(胃粘膜の炎症と萎縮を調べる)を組み合わせることで、胃がんになりやすさをA群〜D群に判定する検査です。胃がんを見つける検査ではありません。

ピロリ菌もペプシノーゲンも陰性の場合(胃がんのリスクほぼ0)以外は、胃カメラを受けます。その時は胃がんがなくてもリスクは継続していますので、リスクを十分に認識して、ピロリ菌除菌をしたり、定期的に胃カメラを継続したりしていくといいでしょう。

食道・胃・十二指腸の病気 詳しくは >

ピロリ菌と内視鏡検査

ピロリ菌胃がんリスクを避ける上でポイントになるのがピロリ菌です。萎縮性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの胃の不調を訴える方はピロリ菌に感染していることが多く、炎症が慢性化することで胃がんが発生することがあります。ピロリ菌は抗菌薬と胃薬を7日間ほど服用することで除菌することができます。

当院の胃カメラ(胃内視鏡検査)

当院では最新の経口・経鼻内視鏡で精度の高い検査を行っています。胃がんは早期に発見し治療を施せば、ほぼ完治する病気になってきました。内視鏡検査は苦しい・つらいという認識も広まっていますが、医療機器の進歩と医師の手技の熟練で、患者さんの苦痛も相当軽減されています。それでも不安な場合には鎮静剤を用いた検査もできます。また、胃カメラで何らかの病変が発見された場合は、組織の一部を採取(生検)して、病理検査に出し診断を確定させます。

胃カメラは、日本人に多い胃がん、胃がんを誘発するといわれているピロリ菌、胃炎や潰瘍などの的確な診断に欠かせない検査です。胃に不安をお持ちの方が躊躇なく胃カメラを受けていただき、病気の早期発見で早期治療を受けていただけることが、当クリニックの切なる願いです。

 

経口内視鏡(口からの胃カメラ)の特徴

胃カメラ穴の空いているマウスピースをくわえていただき、管状の内視鏡を胃まで挿入します。「オエッ」とえづく嘔吐反射を起こしやすい舌の奥を刺激するため、とても苦しいというイメージが定着してしまい、「できれば内視鏡検査はしたくない」という方もいらっしゃるようです。
内視鏡は日々進化しスコープもかなり細くなっているため、実際は嘔吐反射を起こさない方もたくさんいらっしゃいます。不安があれば鎮静剤を使用した検査も可能です。
驚くほど鮮明で高精細になった胃カメラは胃がんの早期発見に欠かせない検査ですので、とくに胃の調子が不安定でピロリ菌が疑われるような方は、是非とも試していただきたいと思います。

 

経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)の特徴

経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)鼻から細いスコープを挿入すると嘔吐反射を起こす部位を刺激しにくいため、「内視鏡検査は苦しい」という患者さんの大きな不安を解消できるようになりました。内視鏡検査の有用性を考えれば、患者さんの不安を払拭し気軽に内視鏡検査を受けていただけることは大きなメリットだと考えています。

経口・経鼻のどちらが楽に検査できるかは、患者様によっても異なります。お気軽にご相談ください。

経鼻内視鏡の特徴
内視鏡

当院の胃カメラ(胃内視鏡検査)が選ばれる理由

最新機器による正確な診断

当院が導入している最新の内視鏡(レザリオ7000)では、ハイビジョンモニターで患部の鮮明な拡大観察が可能になっています。「BLI(Blue Laser Imaging)」や「LCI(Linked Color Imaging)」という技術で粘膜表層の毛細血管から深部の血管までを強調して映し出すことができます。こうした技術革新によって、胃がんのわずかな徴候も診断できるようになってきました。また、「BLI(Blue Laser Imaging)」や「LCI(Linked Color Imaging)」は、これまでの内視鏡やバリウム検査では発見が難しかった喉頭がんや食道がんの早期発見にも有効です。

最新機器

胃カメラの流れ

検査前日

【前日の食事】
軽めの夕食を夜8時前後には済ませてください。検査時に食物が残っていると精密な検査ができません。繊維質の多い食べ物や油っぽい食事はできるだけ避けるようにしてください。
その後、水分摂取は行っていただいて結構です。事前に指示があった薬以外は通常通り服用してください。

検査当日

当日は、朝食は食べないでください。
指示のあった薬のみ服用してください。
水やお茶は飲んでいただいて構いません。

検査前

胃の中の気泡を取り除く薬を服用します。
【経口内視鏡の場合】
咽頭に麻酔薬を霧状に噴霧します。
ご希望であれば鎮静剤を注射します。
【経鼻内視鏡の場合】
止血剤、粘膜麻酔剤を鼻に噴霧します。
局所麻酔追加用のチューブを挿入します。

検査後

検査結果をご説明し、帰宅していただきます。
経口内視鏡で鎮静剤を使用した場合には、回復するまで1時間ほどリクライニングチェアでお休みいただきます。

帰宅後

検査終了後1時間程度は、咽頭麻酔が効いていますので食事を制限していただく必要があります。それ以降であれば普通に食事をしていただいて構いません。
生検をした場合は、当日の飲酒は控えてください。

胃カメラと内服薬

検査当日は普段飲んでいる薬について服用を控えていただくケースがあります。事前に服用されている薬の種類を医師にお伝えください。

とくに、バイアスピリン、ワーファリンなどの血液をサラサラにする抗血栓剤を服用している場合は、必ずお伝えください。生検で出血が止まらなくなることがあります。抗血栓剤の内服継続の可否に関してはガイドラインに準じて行います。

胃カメラの費用について

健康保険で3割負担の場合

・初診料、胃カメラに必要な薬剤、血液検査として:2,000円~3,500円
・胃カメラ(検査のみ):約4,000円
・胃カメラ(細胞検査を行った場合):検査費用に追加で5,000円になり、6,000円~12,500円となります。

Tel.06-6711-0215 お問い合わせ 問診票ダウンロード